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宣伝カーなどでは、同じメッセージを繰返し使われることが多いようですので、カセットテープ(現在は、CDやMDが内蔵された車載用機器は発売されておりません)が使える方が便利でしょう。例えば、焼き芋屋さんや不要バイクの引き取り、古紙回収などでは40Wクラスや20Wクラスの車載アンプで充分でしょう。ユニペックス社の製品では、40W-Bセットや20W-Bセットがベストチョイスです。よりパワーを求められる場合には、60W車載セットにオプションのカセットプレーヤNDC-200を追加するのも良いかもしれません。
宣伝カーでも政党や労働組合などで街宣車として使用される場合には、かなり趣きが異なります。よりパワフルにメッセージを伝える為に、大型車載アンプを使われる場合が多いようです。300Wクラスから600Wクラスが目安だとお考えください。政党の宣伝カーでは、もっと大きい出力のアンプを載せられることもあります。
次に選挙カーの場合です。村会議員選挙や町会議員選挙では、60Wクラスから150Wクラスが適当です。市会議員選挙や県会議員選挙では150Wクラスから300Wクラス、市長選挙や知事選挙それに国会議員選挙では300Wクラス以上がお勧めです。勿論、選挙エリア等によって条件が違いますので、一応の目安だとお考えください。
また、単に出力だけのことを考えるのではなく、例えば配線やメンテナンスのしやすさ、オプション追加の有無なども車載アンプを選ぶときに考えていただきたいことの一つです。
実際に、弊社で取付けている例ですと、国会議員選挙や兵庫県知事選挙、神戸市長選挙などでは1KWの大型車載アンプをご用意させていただくことが多くなっています。
しかし、150Wクラス以上の車載アンプを使われる場合には、総重量を念頭に置いてベース車輌を選ぶ必要があります。また、150Wクラス以上の車載アンプではアンプ専用バッテリーを積む必要がありますので、その重量も忘れないようにしましょう。
例えば、150Wクラスの車載アンプセットで約33kg、アンプ専用の150Ahのバッテリーの重量が約35kg。合計すると約70kg近い重量になります。これが300Wクラスの車載アンプになると、合計重量が約150kgになります。これに、乗車される人員の重量や看板などの重量が加算されることになります。重量のことを考えて車輌を選ぶ必要がある理由が、ご理解いただけると思います。
300Wクラス以上の車載アンプの場合には、ラッゲージルーム(荷室)の広さにも注意しましょう。アンプと専用バッテリーのスペースも必要になりますし、他にも荷物を積めるゆとりがある車輌を選ぶのがベストだと思います。狭い荷室で、物を詰め込んだ状態では、車載アンプの放熱が上手く行なわれない場合があります。最悪の場合、車載アンプがダウンして使えなくなることもありますので、車載アンプの周辺にはゆとりのあるスペースを確保することが重要です。
また、スピーカを乗せるキャリアにもご注意ください。ほとんどの場合、看板屋さん等で作ってもらうことになりますが、事前にスピーカを渡すなどして、その重量に耐えるものを作ってもらってください。ルーフガター(雨溝)のない車輌では、耐重量のために大型車載アンプ(大型スピーカ)を積むことができない場合があります。
実際にベース車輌を選ばれる時には、車載アンプを載せることを念頭においてご選考ください。車輌のデザインや機能面ばかりをご選考の対象にされると、車載アンプを載せる際に不都合が生じることがあります。
ここで記している150W及び300Wの車載アンプは、NB-1502及びNAS-300Cについてです。現行のNB-1502D及びNB-3002Dでは、電源用バッテリーの容量やアンプ本体のスペースはかなり小さくなっています。
そのようなことにならない為には、専用バッテリーへの充電作業が不可欠です。どのようにすれば良いのか、事前に充分ご検討されることが必要です。勿論、アンプ専用バッテリーを積まない60Wクラス以下の車載アンプでも、自動車のバッテリーを定期的に点検されることをお勧めします。
また、アンプ専用バッテリーへの充電設備を用意していても、充電作業そのものを怠ると何の意味もなくなってしまいます。これは実際にあった話ですが、東京に本拠地のある政党の広報宣伝カーの調子が悪くなり、弊社に持ちこまれたことがありました。アンプ専用バッテリーを4本積まれ、充電設備も用意されているのに原因はバッテリー上りでした。お聞きしたところ、充電作業は一回もしていないとのこと。結局、アンプ専用バッテリーを4本共積替えることになりました。充分にご注意ください。
アンプとスピーカを接続する際に気を付けていただきたいのが、アンプとスピーカのインピーダンスです。例えば、コンビネーションスピーカのCV-381シリーズのインピーダンスは8Ωですが、これを2本並列に接続すると合成インピーダンスは4Ωになります。実際には、スピーカ接続コードのLS-404を使って接続するこのケースが一番多いのですが、この場合ですとアンプ(NDAシリーズやNDPシリーズ)への接続も4Ωで問題ありません。では、CV-381シリーズのスピーカを2本直列に接続した場合はどうなるでしょう。スピーカの合成インピーダンスは16Ωとなり、アンプに8Ωで接続したとしても、音が歪み音量が上がらなくなってしまいます。
次に、CV-381シリーズのスピーカを4本並列に接続した場合です。この場合のスピーカの合成インピーダンスは2Ωになってしまいます。これをアンプに4Ωで接続すると、間違いなくアンプが壊れてしまいます。
基本的に、車載アンプはスピーカを2台まで接続できるように設計されています。次でも述べていますがNB-1502DやNB-3002Dには本体に2台のアンプが内蔵されています。ですから、最大で4本のスピーカを接続することができるのです。このインピーダンス、間違えると大変なことになってしまいますので、充分に気を付けてください。
ユニペックス社の車載アンプセットは豊富なラインナップですので、お目当ての車載アンプセットがきっと見つかると思います。しかし、ちょっと待ってください。ここでは、実際に宣伝カーや選挙カーを造っている弊社のセレクト方法をご紹介しましょう。先ず、150Wクラス以上の車載アンプを選ぶ時のアドバイスです。ユニペックス社ではミキサアンプとしてNX-R302、NX-600C、NX-9400の三機種をご用意しています。弊社がお勧めするのはNX-9400です。他の二機種に比べるとコスト的には若干高くなりますが、オプションのカセットプレーヤーユニットやワイヤレスチューナーユニット全てが本体に内蔵でき、余分な電源の配線も不要です。
勿論、有線マイクだけを使う場合はNX-R302で充分ですが、将来的にワイヤレス等を追加される予定がある場合には、最初からミキサアンプをNX-9400にされることがベストだと思います。
次に300Wクラスの車載アンプを選ぶ時のアドバイスです。スピーカが前後2本の場合は300Wの車載アンプNB-3002Dで問題ありませんが、スピーカを4本使われる場合には車載アンプを150WのNB-1502Dにし、アンプ連結キットのAKN-02を使って2台使用されることをお勧めします。これは、アンプの出力としてはどちらも300Wで同じなのですが、出力チャンネルに違いがあるのです。
NB-3002Dは本体に150Wのアンプが2台、NB-1502Dには75Wのアンプが2台内蔵されています。つまりスピーカ4本の場合、NB-3002Dでは1台のアンプで2本のスピーカを鳴らすことになります。これに比べるとNB-1502Dを2台使用した場合は、2×2=4台のアンプで4本のスピーカを鳴らす1アンプ1スピーカ・システムとなり、万が一のトラブルに強いシステムになります。またこの場合に、ミキサアンプにNX-9400をご使用いただくと、スピーカ1本毎にオンとオフの設定が行なえて、大変便利です。
最後に車載アンプで使用される率が高くなっているワイヤレスマイクについてです。コードがない為に使いやすく、アクティブな面が利用者の方々に好評なのですが、電波を使って音声を飛ばしている為に有線マイクロホンに比べて外部の影響を受けやすくなっています。
例えば、近くで同一チャンネルのワイヤレス機器が使われている場合には、混信したり音が途切れたりすることがあります。また、大型車輌などで使用されている自動車無線の影響を受けることもあります。ですから、大切な場面で使用するマイクにはできるだけ有線マイクを使用し、ワイヤレスマイクはサブ的な使い方をされることがベストです。
どうしてもワイヤレスマイクを使いたい場合には、シングル方式と比べると若干コスト的に高くなりますが、アンテナを2本使用するダイバシティ方式が音切れにも強く、お勧です。メーカーによっては、車載用音響設備にはシングル方式のワイヤレスシステムしか用意していない場合もありますので、事前に確認されることをお勧めします。
車載アンプを使っていると、キーンという音がすることがあります。これはハウリングと呼び、マイクがスピーカの音を拾って増幅することによって生じる現象です。これを防ぐためには、まずマイクを外に向けないことです。車輌から降りてマイクを使用する場合等には、スピーカの近く、特にスピーカの前に立たないようにしましょう。また、周囲に壁や建物がある場合にも、反射した音をマイクが拾ってハウリングを起こすことがあります。周囲に遮蔽物があるときには、マイクの音量を心持ち小さくすることでハウリングを防ぐことができます。
一般的には、マイクの音量が上がり過ぎているときにハウリングが起こりやすくなっています。マイクがあれば、小さい声で喋っても大丈夫だと思うのは間違いです。声が小さいのにマイクの音量を上げても、周囲の音を拾ってハウリングを起こしやすくなるだけです。マイクに向ってしっかりと声を出すようにしましょう。
例えば、伝えたい内容が明瞭にアナウンスされている場合には相手に対するメッセージとして伝わりますが、言葉が悪いかもしれませんが「喚いている/怒鳴っている」ような内容のよく分からないアナウンスは雑音・騒音としか聞こえません。また、前述しました「ハウリング」は、不快な騒音でしかありません。
不必要な大音量も相手に対しては逆効果でしかありません。メッセージを受け取る相手に、不快感を与えてしまわないような配慮が必要でしょう。例えば、住宅密集地や学校の近くでは若干音量を小さくするといった細かな心遣いが、真心のこもったメッセージとして相手に伝わるのではないでしょうか。また、受験シーズンなどにも配慮していただきたいと思います。
テレビやラジオなどは、受取る方が気に入らなければオフにすることができます。しかし、選挙カー・宣伝カーは、そういう訳にはいきません。選挙カー・宣伝カーはメッセージを伝える強力な道具ですが、使い方を誤ると騒音や雑音を撒き散らす嫌われものになってしまいます。充分にご注意ください。
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| 最終更新日 2007/04/24 |
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